昨晩は米FRBの急速な利上げに対する警戒感が後退して米株式は反発。NYダウが前日比435.05ドル高の33248.28ドル、ナスダックは前日比322.438ポイント高の12316.898、S&P500は前日比75.59ポイント高の4176.82。朝方発表されたADP全国雇用者数は市場予想(前月比30万人増)を大きく下回り、前月比12万8000人増だったことを受けて労働市場の過熱感がおさまり物価上昇圧力が弱まることで急速な利上げペースが過熱する懸念が後退しました。米長期金利は横ばいで、今晩米5月雇用統計の発表を控えます。
【金標準先物 週足】
【金標準先物 日足】昨日、今日と大きく値を伸ばしています。本日は13:15現在前日比80円高の7780円で推移。前日は130円に達する円安ドル高の影響で値を伸ばしましたが、本日はNYドル建て価格が前日比22.7ドル高と大きく値を伸ばし、円建て価格を押し上げています。NYでは直近の戻り高値を上抜け緩やかながらも回復基調を取り戻してきている様子。国内は5月下落の1/3戻りとなる7656円を昨日達成すると上昇の勢いを続け1/2戻りとなる7782円も達成。また4月限発会値7794円も回復しています。4月限は発会後、8160円(4/20)からの調整安で押し目買いとみた一般玉の買いで7900円超えまで買われています。そのため7800円以上には買い因果玉も残っており上値の抵抗となる価格帯となりますが、GW直前直後の水準でドル円では131.34円(5/9)、NY金でも1921.3ドル(4/29)を意識すると上値余地が残っていると思われます。月が替わり投機資金の流れも変わった可能性もあり、今晩の雇用統計での反応をみながら買い進みたいと考えます。
【白金標準先物 週足】
【白金標準先物 日足】4100円を超え4/20以来の水準まで上昇。金にも国内外共通して言えますが、急速な上昇が取組高減少を伴なっています。国内でも特に3800円以下まで売り込まれるまでは総取組高が増加していたため、この数日の反発局面では売り込んだ反動、ショートカバー(売りの買戻し)が主導している感があります。次の段階、上昇しながら取組増を伴なってくると比較的大きな相場へと発展してくると思われますが、今はまだそれを見極める段階。
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