イースター休暇明けの米株式市場は急速な金利引き上げペースへの警戒感が強まり続落となったものの米1-3月期企業決算が好感され、また利上げによって利ざや改善への期待もあり金融株が堅調な動きとなりました。米長期金利は10年国債利回りが2.857%と上昇。FEDウォッチでも5月FOMC(5/4)に50bp引き上げ、6月FOMC(6/15)に50bp引き上げとの予想されており急速な利上げペースが続くとの観測は強まる一方です。逆に「黒田ライン」と言われてた1ドル125円 を超えた円相場は円安の動きが止まらず128円台。日米金融政策の方向性の違いが如実にあらわれています。GW大型連休に向けて円安が加速してきました。
【金標準先物 日足】
国内大阪取引所金標準先物は本日で7営業日連続での史上最高値を更新。現時点で8123円(12:49)が高値となっています。本日の押し上げ要因は朝からの円安ドル高。円相場は1ドル128.23円(13:56)まで円安ドル高が進み朝から1円以上の円安の動き。ドル建て金価格はドル高による割高感から伸びはありませんが、為替の動きが円建て金価格を押し上げています。値上がりが続いていますが、当方では警戒感を持ってみています。新値足はこのまま終わると21本目。新値更新の幅が徐々に小さくなってきており、陰転値も7950円(4/13終値)と現在値に近づきます。また8000円を超える大きな動きにもかかわらず出来高が進まず総取組高もほとんど変化がみられません。市場に残存している売り方は忍の一字、買い方は追撃も高値警戒でできずとなっており、短期回転の玉だけが動いている印象。相対力指数(RSI)は現在値で日足は9日85.56%14日79.89%、週足では9週88.34%14週83.81%。週足では昨年2021年8月高値時の相対力指数(RSI)を超えており、高値追いのリスクは高い水準。深押しが入った場合は7700円を想定。
【白金標準先物 日足】
2月以降のレンジ4000~3700円の持ち合いを上抜け急騰。日中立ち合いで4100~4000円の商いはほぼなかったため真空地帯のように流動性が細る価格帯に入って値動きが軽いものとみられます。特別な要因はなく円安による押し上げ、内部要因からの一方的な値動きになっている印象です。雨降って地を固めた相場ではないと捉えていますが目先は高値追いの軽い動きか?
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