おはようございます。
米株式は小反落。NYダウが前日比65.38ドル安の35228.81、ナスダックが前日比177.361ポイント安の14442.275、S&P500は前日比29.15ポイント安の4602.45で終えています。29日トルコで4回目の停戦協議を終え停戦に向け進展がみられたとされましたが、ロシアがウクライナ側の譲歩案に同意するかどうかは不明。キエフでの軍事活動縮小を発表していますが、一旦縮小しても再軍備の準備と捉える向きも多く警戒感は拭いきれてはいないようです。乱高下が続くドル円相場は 昨日の岸田首相と日銀黒田総裁の会談で急速な円安への対応策が打ち出されるのではないかといった見方もあり121円台まで円高ドル安の動きを見せていましたが、日銀は10年債買いオペを今日まで無制限に実施し、また他の長期債も買い入れ額を増加して緩和策強化の手綱は緩めていません。明日朝(08:50)には日銀短観の発表ですが、大企業の業況判断や先行き、設備投資などは低下する見通しで日銀の緩和姿勢は当面変わらずとなりそうです。本日夕方には日銀が4-6月期の国債買い入れ予定額を発表。
【金標準先物 日足】
新たに中心限月となるNY金6月限は4営業日ぶりの反発で前日比21.0ドル高の1939.0ドル。停戦協議での進展がみられたとして前日に一時1900ドルを割り込む下落がみられたものの、ロシアへの警戒は緩まず、国内円建て大阪取引所の金標準先物は昨日の朝寄付きと同じ7570円(08:45)からのスタート。日中立ち合いでは29日終値7616円から7570円まで窓があり、このレンジ回復が待たれます。今朝方、米国が原油高インフレへの対応として大規模な石油備蓄の放出を検討しているとの報道から原油価格が時間外で5ドルを超える反落。どの市場では流動性低下から激しい値動きになっています。 今晩は米個人消費支出(PCE)の発表を控えていますがデフレータは前年比で6.1%から6.4%、コアデフレータで5.2%から5.5%に上昇することが予想されています。FRBが金融政策の判断をする重要指標であり、利上げペースについての憶測が、ドル円相場を激しく揺さぶる可能性がありそうです。
【白金標準先物 日足】
インフレの影響よりも、それによる急速な利上げが景気を冷え込ませるとの思惑が強く下値確認の動きとなっている様子。「金が高すぎて買えない」とみる投資家が代わりに白金を買うケースが少なくないですが、目先の景気減速懸念が上値抑制要因になっているようです。米2年-10年債の長短金利逆転がリセッション入りの兆候とされており日に日に景気減速懸念が高まっている様子。
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