2021年12月14日火曜日

金 英国オミクロン株で死者確認

 おはようございます。

米株式市場では英国でオミクロン株に感染した死者が確認されたことで警戒感が高まり、再び経済活動が鈍化するとの観測から売りが先行する展開となりました。NYダウは前日比320.04ドル安の35650.95ドル、ナスダックは217.319ポイント安の15413.282。前日に史上最高値を更新したS&P500も前日比43.05ポイント安の4668.97で主要3指数が反落。米債券市場では安全資産への資金流入で買いが入り米長期金利は低下。米10年国債利回りは1.414%。15日(日本時間16日朝)のFOMC声明を控え、市場はテーパリング終了が前倒しされ来年2回の利上げを見込んできているようです。タカ派的な予想では年4回と指摘する声も…。金利見通しのドットチャートの注目度が高そうです。

 

【金標準先物 日足】

NY金中心限月2月限は前日比3.5ドル高の1788.3ドルと小幅高。オミクロン株への警戒感で安全資産としての需要が高まりました。しかし今週FOMCでテーパリング終了前倒しが意識されており動きは限定的。NYでは200日線が1794.3ドルにありその下での小幅持ち合いが続いていますが、緩やかに200日線は上がりだす日柄となりわずかに引っ張られているようなチャート。総取組高は週末で再び50万枚を回復しており一定のインフレヘッジニーズはあるとみられます。目先は15日(日本時間16日未明)のFOMC声明どれだけのタカ派的な内容となるか?テーパリング終了のペースが急激になったり、金利見通しのドットチャートが年2回を超える予想が確認された場合、ドル高の動きや再度1750ドル前後の安値確認の動きが入る可能性も否定できず。ただ 翌日16日には感染拡大懸念が強い欧州のECB理事会では一時的な緩和策拡大が検討されていることもあり、米国債購入などの安全資産買いが拡大し長期金利上昇が低下することも予想され下値は限られる可能性はありそうです。

 

【白金標準先物 日足】

オミクロン株への感染拡大懸念から景気循環株が売られたように景気に敏感な産業用途の多い白金は軟調な動き。国内は再び3400円割れを試すような動きになっており、今月3400円割れは拾われたとはいえ買い方にとっては芳しくない展開。NY白金で900ドルを試す動きになるとチャート上は2番底確認の動きとなるため、一旦アク抜けさせる動きも警戒が必要かもしれません。

 

 

 

 

 

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