2021年9月29日水曜日

金 ドル年初来高値トライ

おはようございます。 

米株式市場ではNYダウが大幅に反落し前日比569.38ドル安の34299.99ドル。先週のFOMCで利上げの開始時期が想定よりも前倒しされたことが株式市場の重しとなっている模様。ナスダックでは金利上昇を嫌い3営業日続落。前日比は423.287ポイント安の14546.683。パウエル議長の議会証言を控えるなか下げ幅を拡大させました。米消費者信頼感指数も前月から悪化し米経済成長鈍化が懸念されています。米議会では上院共和党が12月までのつなぎ予算と債務上限を来年12月まで凍結する法案の採決を阻止し、新会計年度予算への不透明感も強まっています。米長期金利は10年債利回りが1.546%に上昇し、6月中旬以来の水準。利上げ前倒し観測と米つなぎ予算が成立せずに債務不履行(デフォルト)の可能性も少なからずあることから金利を押し上げています。ドルは金利上昇を背景に他通貨に対してジリ高の展開で対ユーロ、対円でも年初来の高値(ドルユーロ1.1664ドル・ドル円111.66円)をうかがう動き。この後13:00から自民党総裁選の投開票が行われ、本日夕方には自民党新総裁が決定されます。

 

【金標準先物 日足】

米市場ではドル金利上昇でドル建て価格は上値が抑えられ昨日のNY金12月限は本セッション取引序盤1727.8(21:52)ドルまで売られましたが、やや値を回復しセツルメントは前日比14.5ドル安の1737.50ドルで終え、現在は1740ドル前後で推移。ドル建て価格が上値が抑えられている一方でドル円が年初来高値をうかがう動きで、朝方一時111.60円台までドル高円安が進み円建て価格ではドル建て価格の下げを相殺。国内では夜間立ち合いで安値6197円(21:50)をつけ6200円を割り込みましたが、先週同様に6200円以下では下げ渋っているようにも見え、この2週間同じレンジでの動きになっています。三角持ち合いの中の動きで金利を睨みながらの動きとなっていますが、ドル建ては下値更新で弱く8/9終値1726.5ドル割れに警戒が必要ですが円建て6200円以下は割安と捉えられているか?。

 

【白金標準先物 日足】

国内の白金価格は反転上昇の勢いが鈍化してきている様子。ドル建て価格は先週一時1000ドルを回復したものの勢い続かず、取組高減少による反発からじり安でも取組高が減少傾向。中国工業利益の鈍化傾向、米消費者信頼感指数の低下は上値切り下げの動きを助長しているように思われます。3500円を上抜けるか?3400円を割り込むか?先週からの上昇が買戻しが主導だったとみられ追随買いが出てきている様子がないことから再度安値を試す展開を予想します。

 

 

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