2021年2月24日水曜日

金 パウエルFRB議長 長期金利上昇は牽制せず

 おはようございます。

米株式は金利上昇を嫌いハイテク株などでは利益確定売りが先行する一方で、米大規模追加経済対策を期待するダウ銘柄は堅調な動きとなりました。NYダウは3日続伸となり昨晩は前日比15.66ドル高の31537.35ドル。22日の取引時間中につけた瞬間史上最高値31653.48ドルには達せず。ナスダックは2日続落で前日比67.85ポイント安の13465.20。S&P500種株価指数は前日比4.87ポイント高の3881.37で6営業日ぶりの反発となっています。

23日米パウエルFRB議長が米議会上院銀行委員会で発言。現在の長期金利上昇については「市場の確信の表れ」として、市場が期待した長期金利上昇を牽制する言及はありませんでしたが、「一段と顕著な進展」が見られるまで金融緩和政策を継続することを表明し市場に安心感を与えています。


【金標準先物 日足】

NY金中心限月4月限は下値を切り上げる動き。米長期金利の上昇は月末のリバランス調整と見られる動きで鈍くなっています。昨晩の米パウエルFRB議長の発言は市場に安心感を与えドル安の動きがみられます。米実質金利が上昇しましたが一時的な反発とみられ影響は限定されるとみています。SPDR金ETF残高は減少を続けており投機人気の低下が顕著な一方で、価格は1800ドルを再び回復しており下値の堅さを感じます。銅など非鉄金属が上昇し、また原油価格も堅調な動きになっており「インフレヘッジ」効果を求める手口が徐々に増えてくると予想。国内は本日シンポ22/02月限が発会。

 

【白金標準先物 日足】

国内祝日中にNY市場では2日で50ドルを超える続落。株式市場ではナスダック上場のハイテク株の売りが目立ちましたが、南アフリカの株価指数FTSE/JSEアフリカ全指数も前日比で2%超の下落となりリスクオフが警戒された様子。今朝発会されたシンポ2月限の寄付きは4248円で寄付き手前12月限よりも18円の上ザヤを買われています。押した場面での買い意欲は強いとみられ高値からの時間調整後の反発が期待できると考えています。機が熟すのを待つばかり…。余談ですが映画「ウォールストリート」でマイケル・ダグラス扮する投資家ゴードン・ゲッコーが次に発生するバブルとしたのは『クリーンエネルギー』でした…。


 



 

 

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