国内シルバーウィーク中の米株式は週明けの21日(月)に大きく下落し8月初旬の水準まで達しています。欧州でのコロナ感染者のパンデミック「第2波」への警戒や米与野党の対立、大手金融機関のマネーロンダリングの疑惑などが要因になっています。
【NY金 日足】
週明け月曜日からNY市場は2日続落。欧州のコロナ感染拡大が懸念され株価が下落する動きと同調する形で21日の中心限月12月限は前日比51.5ドル安となりセツルメント(清算値)は1910.6ドル。安値は1885.4ドルまで下げ8/12安値1865.0ドルには届かずでしたが、セツルメントとしては2078.0ドルの高値をつけた8/7以降の安値を更新しています。翌日の昨晩も1907.6ドルで終え2日連続でセツルメントの安値を更新。本来、株価が下落しリスク要因には買われやすいと認識されている「金」ですが、金ETF残高は過去最高水準にあり換金目的での売りが押し下げ圧力になっているとみられます。背景には膨らんでいる投機筋のドルの売り持ちポジションの巻き戻しによるドル高の動きがありドル建て金価格にとっては割高感が重しとなります。「金」にとって頼みの綱であるQE(量的緩和)や追加経済対策の実現が目処が立たず下値を緩やかに模索する展開と考えます。日足チャートはまだ陰転中であり下値圏目処は1850~1800ドルあたりか?アジア時間で1877.9ドルまで下げ、今週のNY安値を更新しています。
【金標準先物 日足】
連休明けの23日、今朝の寄付きは前日比146円安の6450円でスタート。戻る動きも見せずドル建て価格の下落をみて終始下向きのままで推移し終値は前日比238円安の6358円で引けています。8/12終値6496円を下回り高値7032円をつけた8/7以降の安値を更新しており持ち合いから下放れた動きで下値模索が続く流れ。7月急騰場面の連休の日足窓を埋めたかたちですが、急騰前の6250円を挟んだ持ち合いレンジを試してくれるかどうか…。
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