2010年5月7日金曜日

内閣官房機密費報道の行方

 小渕内閣で官房長官を務めた野中元幹事長は、長官在任中に内閣官房機密費を1ヶ月当たり多い時で、7000万、少ない時で5000万くらい使っていたことを明らかにした。

 内訳として、総理大臣に月々1000万、国会で野党対策にあたる自民党国対委員長や参院幹事長に各々500万、そのほか政治評論家や野党議員らにも配っていたそうです。中には、政治家を辞め政治評論家になった人で、家を買ったから3000万くれないかと電話をかけてきた人もいたと明かしています。

 この報道があってから、この問題が全く広がりを見せずどこかへいってしまった。政治ジャーナリストの上杉隆氏は、なぜこの問題が広がりを見せないのかというと理由は簡単で、メディア側の人間でもらっている人がたくさんいるからだと指摘をしています。

 このお金を配った政治評論家のリストがあるらしく、渡して返してきたのは政治ジャーナリスト田原総一郎氏だけだったそうです。野中氏の今回の公表の理由について、政権交代して悪習を断つためとしているそうです。

 公表の理由が本当かどうかは分かりませんが、野中氏から以前お金をもらっていた人が、野中氏の批判をしていて口封じのためではという声もあるそうです。

 政治とテレビ・新聞・政治評論家・ジャーナリストがこれだけつながっているのでは、我々には到底本当のことなんて見えてこないのだなと。ちなみに、アメリカでは10ドルルールというのがあるらしく、取材や聞き込みの時のコーヒーなどはもらってもよいというのがあるとか。 

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