米株式は主要3指数揃って上昇。SNS大手メタの好決算を受けてハイテク株を中心に上昇しました。NYダウが前日比524.29ドル高の33826.16ドル、ナスダックが前日比287.887ポイント高の12142.237、S&P500は前日比79.36ポイント高の4135.35。米第1四半期GDPは+1.1%と前回の+2.6%から大きく低下。予想(+2.0%)からも大きく下回ったことで成長率の鈍化が示されています。FRBが注目するPCEコアデフレータは前回の+4.4%から上昇し+4.9%。市場予想の+4.6%も上回り根強いインフレが意識されています。ハイテク株の上昇で株式市場への影響は限定的だったようですが、FOMC前にしてドルが堅調となっています。
また日本国内では植田新総裁を迎えた日銀金融政策決定会合を27~28日で終え、YCC政策を軸とした現行の大規模金融緩和を維持することを決定し、黒田前日銀総裁時の政策を踏襲しています。市場の一部ではYCC政策の修正や撤廃も見込まれていましたが変更は無し。ただ、「現在の長短金利の水準、または、それを下回る水準で推移することを想定している」とする文言は削除しフォワードガイダンスは廃止し、1年から1年半程度の時間をかけ多角的なレビューをおこなうことを表明しています。声明発表後、緩和政策が当面維持される見通しから対ドルで円安が進み1ドル135.83円(16:12)までと1ドル2円以上の円安ドル高の動きとなっています。
【金標準先物 日足】
27日のNY金6月限は前日比3.0ドル高の1999.0ドル。米長期金利上昇で上値が抑えられていたものの金融システムへの不安から下支えられた動きとなっています。本日国内OSE金標準先物4月限はドル円の上下の振れ幅でボラティリティの高い値動きとなっています。一時前日比50円安の8520円(13:00)まで下振れしましたが、その後円安ドル高が進み日中立会い終値では前日比30円高の8600円で終了。夜間立会いでも円安ドル高の進行で8624円(16:50)と高値追いの展開。三角持ち合いからやや上振れへの兆候を見せています。【白金標準先物 日足】
本日28日の日中立会い終了は前日比60円安の4568円で取引を終えています。南アの電力供給削減が一部緩和されたことで電力供給のひっ迫感が後退。ただ依然として供給削減に追い込まれている状況には変わりなく高止まりしている現状です。NY総取組高も72000枚台まで増加傾向を続けておりドル建て価格の堅調さが見て取れます。OSE白金標準の投資部門別建玉内容では4/21現在で一般玉は売り越しに転じています。買い方は海外玉に鞍替えしており今後値動きを先導するのはどの部門となるのか?トレンドが強くなっているとみられ買い方針を支持。
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