2010年5月24日月曜日

闇の帝王

 ジョン・ポールソン氏、ジョージ・ソロス氏のヘッジファンド界二大巨頭が、金鉱会社ノバゴールドの株式を大量保有していることが、今年の3月末あたりに明らかになったが、実はこれはある男の動きに従ったという説が出てきた。しかし、新旧の帝王2人を動かすことができる男とは何者なのか?
 
 ポールソン、ソロスの両氏がカナダの金鉱会社ノバゴールドに投資していたことが明らかになり、機関、個人を問わず多くの投資家が追随する動きを見せているとか。
 
 では、なぜ2人は投資したのだろうか。その裏には2人を暗に動かした男がいるから。その名はトム・カプラン氏。20億ドル以上の資産を持つ投資家で、かつてソロス氏と仕事をしたこともある間柄。銀鉱山事業を行う際には、ソロス氏から出資を受けたこともある昵懇の仲だそうです。
 
 元々はオックスフォード大学で歴史を学び、1993年からはヘッジファンドのアドバイザーを務めた。資源価格が高騰すると読んで、その後は銀鉱山事業、プラチナ鉱山などの事業で成功し、現在は自身の投資会社を運営する。
 
 そして、大口投資家の中では最初にノバゴールドに投資したのがカプラン氏だった。昨年1月に7000万ドル分を購入し、発行済み株式の28%を保有している。そこから遅れること約1年、二大巨頭も追随してきた。
 マスコミに登場する機会が少ないカプラン氏。その素顔はいまだつかみきれないが、ポールソン、ソロス両氏が表の帝王なら、カプラン氏は闇の帝王的な存在でもある。

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