2010年9月30日木曜日

レアメタルとレアアース

 尖閣諸島問題で話題になったレアアース

 レアメタル(希少性が高く、産業に重要な非鉄金属のこと。リチウム・ニッケル・コバルト・白金など、日本では31種類が指定されている)なら耳にしたことがあるでしょう。一方、主要な非鉄金属である銅や鉛などは「ベースメタル」と呼ぶ。レアメタルは、ベースメタルの副産物として採れるものが多く、例えばコバルトは銅から、インジウムは亜鉛からとり出す。

 レアアース(ランタン、セリウム、プラセオジム、ネオジム、プロメチウム、サマリウム、ユウロピウム、ガドリニウム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム)は、レアメタルと同じように産業のビタミンといわれます。

 レアアースの用途は、

・家電モーター
・ハイブリット車
・光学レンズ
・液晶テレビ

というかたちで、日本の得意な先端技術の分野で使用されている。

 今回、このレアアースの話題で問題となったのは、ネオジムである。ネオジムは家電などのモーターに使用されていて、家電製品にはとても大切な資源である。関係者によれば、目先在庫があるのですぐにどうのとなるわけではないが、輸出禁止が長期間となれば大きな打撃となると。よりによって、レアアースは世界供給の9割を中国が占めている。しかし、埋蔵量でみると
確かに埋蔵量でみれば中国が一番あるが、分散できるのも確かである。そして、あくまでも確認できている埋蔵量なので、中東やインド地域で更に開発を進めればたくさんの埋蔵が確認できると期待されている地域でもある。

そこで日本は、カザフスタン(旧ソ連)に目をつけた。カザフスタンの資源会社のお偉いさんを呼んで、今後の関係について話し合っている。この会合後のインタビューで、

Q「今、日本がレアアースに困っていることについてどう思いますか?」

A「神様がくれたチャンスだと思っている」

Q「カザフスタンにはどれくらいレアアースがとれますか?」

A「来世紀使っても大丈夫な量があるよ」

とのことでした。

早速、住友商事は来年末からカザフスタンの国営企業と共同でウラン残像物からレアアース回収事業を始めるそうです。

また、新エネルギー産業開発機構はレアアースを使わない技術を開発したと発表。フェライトという磁石を使用したモーターであれば、レアアースモーターと同サイズで同等の出力が可能になったと。このフェライト磁石は磁力が弱いという所が欠点であったが、モーターの構造を変えることによって高出力を出すことが可能となったそうです。コストは、レアアースの十分の一~二十分の一だそうです。

3 件のコメント:

  1. 原子力より、レアアースに興味を持ちました。
    核兵器廃絶に向けて平和な世の中にしよう!
    自身のブログに載せたいので、許可してください。
    このページ全ては、著作権に触れるでしょうから、
    一部だけ、引用させてください。

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  2. ページが見つかりませんになってしまいました。
    ブログタイトルを検索して下さいませんか?

    返信削除
  3. URLを二度も間違えました。
    すみません。
    このコメント以外は、削除して下さって結構です。

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