2010年6月10日木曜日

みんな必死

  ECB欧州中央銀行の預金が8日、3617億ユーロと最高のレベルに達した。金融危機を受けリスク資産を避け始めた銀行の姿勢が出ている。貸し渋りの始まり。つまり景気悪化が始まる。08年秋から09年初頭の3000億ユーロのレベルを越え、逃避先として何時でも引き出せる中銀への預金集中。民間の資金調達も株での調達は半減、社債はリーマンの直前の水準になる。もはやお金が回らない時代を迎えつつある。その危機感は欧州、特に南欧では凄い、失業率が20%超えるのだから。

 EUROでは、株の空売りを防ごうと、空売り規制の合唱。以前指摘したように効果には疑わしいが
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 http://okachi5.blogspot.com/2010/05/replay.html →空売り規制後、リーマンショック突入


 マーケットが過剰に反応し空売りを仕掛けるから?否。マーケットが納得のいく答えをだせていないから。というより、そもそも正しい答えなんてあるの?景気刺激策と財政健全化という、アンビバレンス(ambivalence)な状態でこれぞ正しい答えなんてあるわけない。ショックがあろうと膿を出さないと日本の失われた10年へ突入してしまう世界。膿?膿とは、リーマンショック時に民間のリスクを買い取り、国に移ったリスク。膿はなくなったのではなく、隠してるだけ。あとはいつコレが表面化するだけのこと。バーナンキも2番底ないと発言し、火消しに必死。

 【バーナンキ発言集】

①サブプライムローンの焦げ付きがいわれ始めたとき、大した問題にはならないと発言

②リーマンショック後、日本のような失われた10年にはならないと発言(株はジャブジャブマネーが吊り上げているだけで、今月の雇用統計を見れば分かるように、民間雇用は2万人しか増えていない。43万1000人中41万1000人は国勢調査の臨時職員の増加分)このペースでは、アッという間に10年経っちゃうのでは?

③そして今回、2番底はない。って言われても

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