本日4日の日本市場ではドル円が154円台から153円台にドル安円高に下振れし、日経平均株価は4日ぶりに反落し914円14銭安の51497円20銭と安値で取引を終えました。最近の過熱感から年金基金など機関投資家からの利益確定売りに押されたようです。片山さつき財務相が円安水準が続く為替相場に改めて警戒感を示したことなどが円買いが進んだ要因となった模様。ただ本日の発言は前回10月31日の会見と変わらない内容で、円は155円に接近しているものの、日本当局による為替介入の可能性は当面低いとの指摘も見受けられます。高市首相からは「インフレが日銀の物価目標を持続的に達成するには至っていない」と間接的に日銀の利上げにブレーキをかける発言もあり円安の基調は強いのではといった印象。
【ドル円 日足】
【NY金 日足】[WGC アジアETF保有高推移]【OSE金標準先物 日足】この週末、中国財政省が1日に上海黄金交易所や上海先物取引所から購入した金を直接、または加工後に販売する際に、一部の小売業者はこれまで認められていた付加価値税(VAT)の控除が今後できなくなると発表しました。中国国内の購入価格を押し上げる可能性があり、世界有数の金市場における消費者の購買行動に影響が及ぶ可能性があるとして、祝日取引の昨日も含め、アジア市場では弱気の見方が台頭する形で相場を押し下げました。NY金時間外のドル建て価格は4007ドル付近での推移で、本日の日本時間では朝からの円高ドル安の動きからOSE金標準先物は軟調推移。4日本日のOSE金標準先物10月限は前日比275円安の19975円と3営業日ぶりの反落となりました。この中国の税優遇撤廃が「金」の国際価格に影響を及ぼすかどうかは疑問を持ちます。米中対立で急騰した10月は欧米、アジア全体で「金」購入が強まりましたが、急落の際は欧米地域では金ETF市場からの資金流出が確認されましたが、逆にアジア地域では資金流入が続きました。日本に消費税(10%)があるように、世界各国それぞれで税制の違いがあります。中国が占める購買力も小さくはありませんが、金市場はグローバルに広がっており、仮に中国国内で購入価格が引き上がるのであれば、購入者はより有利な市場を求めていくはず…と考えられますので、国際価格に影響を及ぼすのは限定的と捉えています。
【NY白金 日足】【OSE白金標準先物 日足】 本日4日のOSE白金標準先物10月限は前日比329円安の7200円と4営業日ぶりに大幅に反落しました。11月1日からの中国の販売業者への付加価値税優遇措置撤廃の影響が出ていたのかどうかについては定かではありませんが、ドル建て価格が時間外で軟調となる中、ドル安円高の影響を受けた動きとなりました。9月末の持ち合い水準にあり、売り買い交錯といった様子。
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【2025年】
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7/26(東京) 講師:YEN蔵
6/28(東京) 講師:水上紀行
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4/5(東京) 講師:池水雄一・大橋ひろこ
1/25(東京) 講師:水上紀行
【2024年】
10/19(東京) 講師:水上紀行
9/21(東京) 講師:三次理加
9/7(東京) 講師:高野やすのり
7/20(東京) 講師:三世一目山人
7/6(東京) 講師:YEN蔵
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