米株式は反発。NY連銀が8月の月次調査を発表し、米消費者の1年先インフレ期待が3.2%に上昇。トランプ政権が主要貿易相手国に強力な関税措置を発表した直後である5月以来の高水準となりました。10日に米8月生産者物価指数(PPI)、11日には米8月消費者物価指数(CPI)が控えています。PPIは前月からやや低下が予想されているものの前年比では3.3%予想(コア3.5%)と高水準で、CPIでは2.9%(コア3.1%)と前月からの上振れが警戒されています。米株式は反発しましたがインフレが株価を押し上げている側面もある様子。NYダウは前日比114.09ドル高の45514.95ドルで取引中の最高値更新には至りませんでしたが、終値ベースでは過去最高値となります。ナスダックは取引時間中、終値ベースともに過去最高値を更新し前日比98.310ポイント高の21798.698。S&P500は前日比13.65ポイント高の6495.15で最高値手前。
日本株は米国株の堅調さを引き継ぎ、日経平均株価は午前中に前日比541円92銭高となる44185円73銭まで上昇、取引時間中の最高値43876円42銭(8/19)を上抜け約1ヶ月ぶりに過去最高値更新となっています。
今晩注目されるのは米雇用統計の年次改定(23:00)。昨年は81.8万人の大幅下方修正されていますが、今回もベッセント財務長官は80万人の大幅下方修正になると発言。2年連続で大規模な下方修正が見られると、そもそもの米労働市場に懐疑的な見方が広がり、年内の利下げペースが早まる観測が強まり、ドル売りにつながる可能性があります。
【ドル円 日足】
【NY金 日足】【OSE金標準先物 日足】NY金12月限は前日比24.1ドル高の3677.4ドルと2日続伸。2024年からのNY金の値動きをみると、12月から4月まで約4か月の上昇。これはトランプ大統領就任から高関税政策の発表をした期間にあたり、不透明感を強め金上昇に繋がりました。4月以降は米国と各国の貿易交渉がおこなわれ、上乗せ関税分を回避するために米国が交渉をリードしインフレ圧力もやや落ち着きを示され約4カ月を経過。しかしこの8月後半から物価の上昇、またジャクソンホール会合において米国利下げ見通しが強まったことにより、強い上昇を見せ始めています。A→Bの通い相場が4か月、B→Cを経て上抜けた9月までの往来相場が4か月。今回の上昇は持ち合い放れの相場となると上昇の時間はまだこれからということに…。OSE金標準先物では4/22に高値をつけた時は直近安値から10営業日で1826円幅と急速な上昇をみせましたが、今回直近安値8/20の15855円から本日高値17479円まで15営業日で1624円の上昇です。安い水準で買うことよりも大きな波に乗ることが大切。
【NY白金 日足】
【OSE白金標準先物 日足】 OSE白金標準先物8月限は前日比27円安の6120円(15:32)で推移。レンジを上抜けられるかどうか?
セミナー 今後の予定
9/20(土)(東京)講師:エミン・ユルマズ
10/18(東京) 講師:水上紀行
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【2025年】
8/2(東京) 講師:藤代宏一
7/26(東京) 講師:YEN蔵
6/28(東京) 講師:水上紀行
5/17(東京) 講師:江守哲
4/5(東京) 講師:池水雄一・大橋ひろこ
1/25(東京) 講師:水上紀行
【2024年】
10/19(東京) 講師:水上紀行
9/21(東京) 講師:三次理加
9/7(東京) 講師:高野やすのり
7/20(東京) 講師:三世一目山人
7/6(東京) 講師:YEN蔵
4/6(東京) 講師:山中康司
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