8日の米株式はトランプ政権の高関税政策に対する不透明感から上値の重い展開となりました。NYダウは前日比165.60ドル安の44240.76ドルで2日続落。米国に輸入される銅に50%の関税を課す方針、医薬品の関税率を20%に引き上げる方針についてトランプ大統領が言及したことで景気減速懸念が強まりました。ナスダックは前日比5.948ポイント高の20418.463、S&P500は前日比4.46ポイント安の6225.52と史上最高値を先週末3日に付けて以降、伸び悩み。米トランプ大統領は4月に導入を発表した相互関税の上乗せ停止期限を9日から8月1日まで延期し交渉余地を残しましたが、米国におけるインフレ再燃への警戒は強くドルが買われ、本日は日本時間でドル円が1ドル147円台へとドル高円安が進む展開となっています。
【ドル円 日足】
【NY金 日足】【OSE金標準先物 日足】8日のNY金8月限セツルメントは前日比25.9ドル安の3316.9ドルで3日続落。米トランプ関税を巡る米政権の動向から不透明感が強くドル高の傾向が強まっており、ドル建ての金価格には下押し圧力がかかっています。一方で、国内円建てのOSE金標準先物6月限は前日比88円安の15716円(14:17)と前日比では値下がりしていますが、7月に入り下値を徐々に切り上げている傾向です。ただ米国に輸入する銅について50%の関税を賦課する方針を表明したことで米国の銅相場は急騰しており、米国内におけるインフレ懸念が今後強まることが予想され、ドル建て価格もドル高の中下支えられる要因に…。
【NY銅 日足】
[ユーロドルとNY白金]
【NY白金 日足】【OSE白金標準先物 日足】 8日のNY白金10月限セツルメントは前日比18.0ドル高の1391.3ドル。同じ白金族のNYパラジウム9月限も前日比7ドル高の1121.70ドルと前日比では小幅な上昇でしたが、ドル高傾向によってドル建て商品の上値は重い展開。しかし銅相場が急騰したこともあり非鉄金属相場の影響からも高止まりしている様子。国内円建てのOSE白金標準先物6月限は前日比95円安の6063円(14:35)と上値の重い展開となっています。ドル建て価格が昨日の日本時間での水準から約20ドルほど下落しているため、円安分を相殺し朝から軟調な展開となっています。ただ現在の白金価格上昇はドル離れの影響を強く受けているとみられます。7月以降トランプ関税の上乗せ分の交渉期限が迫ることでドル高の動きが直近強まっていますが、ユーロドルをみるとこの数か月ユーロ高ドル高の傾向が続いています。利下げサイクルの終了をうかがう『ユーロ』と大統領が利下げを求める『ドル』の金融政策の方向性の違いからユーロ高ドル安の基調が続いており、ユーロ相場に連動性が強い白金相場がユーロ高に沿って上昇してきている経緯は無視できません。
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8/2(土)岡地セミナー(東京)
講師:藤代宏一
7/26(土)岡地セミナー(東京)
講師:YEN蔵
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【2025年】
6/28(東京) 講師:水上紀行
5/17(東京) 講師:江守哲
4/5(東京) 講師:池水雄一・大橋ひろこ
1/25(東京) 講師:水上紀行
【2024年】
10/19(東京) 講師:水上紀行
9/21(東京) 講師:三次理加
9/7(東京) 講師:高野やすのり
7/20(東京) 講師:三世一目山人
7/6(東京) 講師:YEN蔵
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