2010年6月28日月曜日

米住宅金利から見る今後

  米連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)が24日発表した同日までの期間30年の固定住宅ローン金利は4.69%となり、同社が統計を取り始めた1971年4月以来の低水準をつけたとのこと。


 ・前週は4.75%

 ・前年は5.42%

 また期間15年の固定住宅ローン金利は4.13%となり、フレディマックが15年ローン金利の統計を取り始めた1991年9月以来の低水準となった。前週は4.20%、前年は4.87%だった。

 住宅ローン金利は、10年物米国債利回り、およびモーゲージ担保証券(MBS)利回りに連動する。

 こんなにも、住宅金利が下がっているのにも関わらず、家が売れない米国。世界的な大不況を誘発したのは、米国の住宅バブル崩壊。これがガン細胞。これを摘出せず、カンフル剤(カネのばら撒き)で一時的に元気に。しかし、国債買取・自動車購入時の優遇・住宅購入時の優遇などが期限をむかえ、クスリの効果がきれてきた。恐慌の本番はこれから。

 財政規律なくして景気回復なし。もちろん最初は痛みが伴います。バブルで踊ってしまった以上、痛みなくして本当の意味での回復は見込めない。景気刺激策(カンフル剤)で痛みをごまかしてもきれれば、その先に待っているのはごまかしていた期間増幅された更なる痛み。膿を出し切らなければダメ。

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