9日の米株式は、原油高、長期金利上昇を嫌い3営業日続落。NYダウが前日比405.41ドル安の52380.66ドル、ナスダックが前日比168.073ポイント安の26253.339、S&P500は前日比37.16ポイント安の7636.36。米財務省が10日に実施する買い戻し(Buy Back)で、残存期間10~20年の米国債を最大60億ドル買い入れると発表したことを受け、米長期金利は上昇。当初に公表していた20億ドル規模から約3倍の買い入れ額となりましたが、市場はそれ以上の購入額を期待していたため、再度債券売りが強まり、長期金利が上昇。ドルは主要通貨に対し下げ幅を縮小し、ドル円では1ドル153.09円(23:14)までドル安円高が進んだ後、153円台後半の水準まで戻しています。今週は、17・18日の日銀金融政策決定会合での追加利上げを織り込む形でドル安円高が進んでいますが、今晩の米PPI、明日の米CPIと米インフレ指標次第によっての16日米FOMCの行方にも警戒感が強く、153円台で小康状態。
【ドル円 日足】
【NY金 日足】
【OSE金標準先物 日足】NY金12月限は前日比21.7ドル高の4460.7ドルで3日ぶりの反発。ドルが対円で7カ月ぶり安値近辺で推移し、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えてドル買い円売りのポジション調整の動きが見られ、ドル軟調を背景に上昇はしていますが、米物価指標の発表での米追加利上げへの警戒から上値を重くしているなかで小動き。円建てのOSE金標準先物8月限も前日比90円高の22360円(11:00)で4日ぶりの反発ですが、円高圧力もあり積極的な手口は手控えられているようです。ただ米財務省が発表した長期国債の買い入れ額の規模は8月に公表した際の20億ドル規模から約3倍の60億ドルに拡大していることを鑑みると、米当局は米金利上昇については何とか抑え込もうとする意図が感じられます。来週17・18日の米FOMCにおける利上げ予想確率はFEDウォッチでは約60%となっていますが、果たして米追加利上げが実施されるかどうかは不透明。市場ではもう少し手掛かりを得たいといったムードとみられますが、米国債買い入れ(BuyBack)規模の拡大は、米財政悪化の深刻さを物語っており、投機筋のポートフォリオにおける「金」の重要性は一段と強まる可能性は高いと考えます。
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