2010年3月1日月曜日

アメリカ様の、大人な事情

 5月までに普天間問題に決着をつけなければならない民主党。最近、こんな噂があるという。アメリカは元々普天間には興味はなく 、早い段階で辺野古を希望していたと。なぜなら、上の写真にあるV-22 ティルトローター機(愛称オスプレイ)を沖縄に配備したいからだという。ティルトローター機とは、通常のヘリコプターは垂直離着陸ができるが速度が遅く、航続距離も短かった。対して通常の固定翼機は垂直離着陸はできなかった。もしヘリコプターの利点である垂直離着陸と固定翼機の利点である長い航続距離や高速などが両立できればということからつくられたものである。しかし、この飛行機通常の飛行機より3~4倍のエネルギーを使うので音がハンパない。しかも開発段階でもそうだったが、軍需産業用として量産化されてからも事故が多発している。となると、住宅地にある普天間は元々無理。辺野古は滑走路が短いが垂直離着陸可能なオスプレイなら関係ない。
 
 アメリカ国内でも、あまりに事故が多いとのことで、何度も開発・製造段階で中止の声は上がったが、中止されることはなかった。理由は簡単。アメリカは軍需産業の国である。このオスプレイのような飛行機の開発は、第2次世界大戦直後から構想があって、莫大なお金と時間がかかっているからである。
 もしも、この事故率の高い危険なものを日本に押し付けようとしているのならば、今までの全てが茶番であったことになる。普天間移設問題というスキームで見ていたこの問題が、単なるアメリカの大人な事情によって振り回されているだけということになる。真実はどこに・・・

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