おはようございます。
金融市場を混乱に導いていた英国の財政悪化懸念にブレーキ。昨日、英イングランド銀行(BOE)は国債市場の崩壊を防ぐために英国債(長期20年以上~)の無制限購入による介入を開始しました。購入オペは10/14まで毎営業日継続。当初10/3に予定されていた保有国債の売却(QT)も10/31まで延期。英中銀はここ数日、複数の投資銀行、資産運用会社から担保請求による強制的な国債売却の可能性があることを警告されていたようです。更なる英国債急落の恐れがあったため介入に踏み込んだとみられます。インフレ抑制のために金融引き締めを早めてきたにもかかわらず、量的緩和(QE)を再開させたことは異常な状態。投機的なポンド売りは買い戻されたものの、財政悪化懸念は解消どころか益々強まる可能性も出てきます。英国債の急騰で長期金利は急低下。前日に4%まで迫った米長期金利10年債利回りも3.737%まで急低下したことで対主要通貨でのドル高も一服しました。
米株式は買い戻される動きとなり、NYダウは前日比548.75ドル高の29683.74ドル、ナスダックは222.133ポイント高の11051.636、S&P500は前日比71.75ポイント高の3719.04。
【金標準先物 日足】
英国の国債購入再開の決定を受けて投機的な国債売りの流れが逆流。4%超えまで上昇していた米長期金利も3.7%台まで急低下しドルが対ユーロや対ポンドで急落したことでドル建てのNY金も買い戻されました。米長期金利も予想政策金利を2年債で超える水準に達していたため10年債で4%ラインはひとつの節目となったか…?NY金12月限セツルメントは前日比33.8ドル高の1670.0ドルで2日続伸。ドル安の流れはドル円では限定的となり1ドル144円を若干割り込む程度で円建てのOSE金標準先物8月限は今朝の日中立ち合いスタート直後7671円(8:45)まで回復しました。ただ英国の介入においても先日の日銀の介入のように大局の流れは変えられないとみられ、アジア時間では再びポンドも買い戻し一巡後売られている様子。ポンド安に一旦ブレーキはかかったものの、財政悪化懸念は残るとみられます。「金」とっては英国の財政悪化懸念以外にもイタリア新政権への政局財政不安の問題もくすぶっており、欧州地域における安全資産の価値が見直されてくる可能性があると考えます。【白金標準先物 日足】
中心限月となるNY白金1月限は前日比21.1ドル高の860.8ドル。ドル高の修正安により他の貴金属同様に急反発となりました。ただOSE白金標準先物は「金」に比べ急落の幅も限られていたため反発も大きく派手な動きにはなっておらず、まるで「価格の優等生」かのような印象が持たれます(本来はそうではないですが…)。月末・四半期末・年度末(欧米)を迎え、白金の建玉内容では投機的な片建てポジションが減っていたためではないかと推測しますが、4000円以上の水準で売り抜けた一般玉にとっては再び買い場を提供されたと捉えています。3800円台で値固めか?
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