こんばんは。
本日は岡地セミナーin東京でした。講師には弊社外務員の田栗と外為どっとコム総合研究所のシニアFXアナリストの石川久美子氏でした。
ご来場いただきありがとうございました。
昨日の日銀金融政策決定会合をうけ東京市場はサプライズの動きとなりました。株価は上下800円以上の乱高下、ドル円は一時121円台をつけ3円動き高いボラティリティの動き。
内容は周知の通り、金融機関が日銀の当座預金に預ける新規資金に対する金利(付利)を現行0.1%から引き下げ-0.1%にする初のマイナス金利政策となり市場の金利全体を押し下げ景気の底上げを促すのが狙いです。
今後の効果については様々な反響があるようですが、タイミングとしては日銀の強い意思を示すものであったのではないかと考えられ、年初からの市場の不安を部分的には払拭したのではないでしょうか。
こうなると、来週再び米国では雇用統計などをきっかけに金利引き上げペースについて思惑が絡まりますが、年初から円買いに傾いていた投機筋のポジションは解消されたことが予想され今後の動きが注目されます。
【来週の予定】
2月1日(月) | <海外> 中国1月製造業PMI(10:00) 中国1月非製造業PMI(10:00) 中国1月財新製造業PMI(10:45) ユーロ圏1月製造業PMI(18:00) 米12月個人所得・消費支出(22:30) 米1月ISM製造業景況指数(2日 0:00) 米大統領予備選スタート |
2月2日(火) | <国内> 1月マネタリーベース(8:50) 10年国債入札 <海外> 豪州準備銀行理事会 インド準備銀行金融政策決定会合 ユーロ圏12月雇用統計失業率(19:00) 米1月新車販売台数 |
2月3日(水) | <国内> 1月消費動向調査(14:00) <海外> 中国1月財新サービス業PMI(10:45) 米1月ADP雇用統計(22:15) 米1月ISM非製造業景況指数(4日 0:00) |
2月4日(木) | <海外> 米新規失業保険申請件数(22:30) 米12月製造業受注(5日 0:00) 英中銀金融政策決定会合 TPP協定署名式 |
2月5日(金) | <国内> 12月景気動向指数(14:00) <海外> 米12月貿易収支(22:30) 米1月雇用統計(22:30) |
【CFTC建玉明細 2015/1/26現在】
ロング
|
ショート
|
ネット
|
総取組高
|
|
CMEドル円
|
92,628
|
42,602
|
50,026
|
250,711
|
NY金
|
170,471
|
111,431
|
59,040
|
385,350
|
NY銀
|
68,920
|
31,334
|
37,586
|
154,734
|
NY白金
|
47,787
|
26,287
|
21,500
|
67,395
|
NYパラジウム
|
16,643
|
12,588
|
4,055
|
25,779
|
NY原油
|
523,710
|
318,000
|
205,710
|
1,761,883
|
シカゴコーン
|
327,482
|
326,804
|
678
|
1,356,442
|
シカゴ大豆
|
134,721
|
175,225
|
‐40,504
|
685,068
|
この1週間、全体として取組内容が大きく変わりつつある様子が垣間見えます。大きな変化があったのは「原油」。年明け取組高が大きく増加してから26ドル台まで下落し取組高減少。先週の反発局面で再び取組高が増加しています。しかしこの取組高増減のなかで下落時はショートが減少、そして反発の過程でロングが増加しており差引ネットも買い越し枚数増加。投機筋の姿勢に変化が出てきています。
「金」は1100ドルを回復し、買い越し枚数が増加しましたがショートに変化がなくロングが増加しています。未だショートが11万枚以上残っていますが週後半の上昇でもう一段ショートカバーが続いているかもしれません。「原油」「金」ともに今まで売り方(ショート)主導の値動きでしたが、新規買い方(ロング)の枚数にも変化が出てきており基調の変化を感じます。
「ドル円」 については円買いポジションが拡大していました。ただ集計日の水準118.30円からは昨日の日銀マイナス金利導入による追加緩和策で円売りが促されており取組内容にも変化が出ていることが予想されます。
「とうもろこし」は単純にショートカバー。売り越しから買い越しに戻りました。
【NY金 週足】
今週は予想レンジを1180~1080ドルとしました。実際は1128.0~1097.6ドル。昨年安値からは7週経過。一昨年年末からの上昇は12週、昨年7月からの上昇は13週です。緩やかな上昇トレンドとなっており来週も上昇気配は続くと考えます。CFTC建玉明細の推移を見ても上値余地はありそうです。注目すべきは、米雇用統計、次週のイエレンFRB議長の議会での政策報告での発言です。米利上げ観測の後退が続く内容であれば当然今の流れを継続。ただ再び米利上げの気運が戻れば一押しは警戒。予想レンジは1180~1090ドル。
【東京金 週足】
【東京白金 週足】
ようやく原油や株価との非連動を見せた今週でした。予想レンジを3480~2990円としていましたが、実際は高値3392~安値3117円でした。来週は昨年末の3480円の高値近辺が抵抗となり3500円乗せが鬼門になってきそうです。週末には米株式も反発をみせており、年初からの先行き不安が解消され株高が続くようになると一段の大きな伸びを見せるかもしれません。国内内部要因に変化も見られ、カテゴリー別取組の非当業者委託玉の推移を見ると相場上昇とともに買いポジションが減少しています。買い方と売り方のポジションが180度変わってきている表れとも言え、円高リスクが軽減された今では強気方針でのぞんでいきたいです。予想レンジは3590~3280円。
【東京ドバイ原油 週足】
今週の予想レンジは32000~19800円でした。実際は26900~20970円。日足での乱高下持ち合いから上抜けた動きとなってきており上値追いの展開になりそう。NYでの取組変化が顕著でありOPEC、非OPECでの協調減産への期待が強まる流れになればドル建て40ドル回復への可能性もあります。まだ中国リスクは消えておらず、また協調減産にたいしての否定的な動きがリスク。予想レンジは32000~23000円。
【東京とうもろこし 週足】
シカゴは投機筋のショートカバーの動き。2月に入り天候相場を見据えた動きになってくるでしょうか。盛り上がりを期待したいところです・・・。
セミナー案内
2月20日(土)に「外務員の相場展望 vol.4」弊社外務員による小規模セミナーを実施します。ご検討よろしくお願いいたします。
0 件のコメント:
コメントを投稿