年内ビッグイベントを終え、残すところ数日。米FOMCの結果に期待していた買い方・売り方双方ともに肩透かしを喰らったような展開です。加えて昨日の日銀金融政策決定会合における追加緩和に対しても市場は短期的に振り回されるだけ。追加緩和といっても日銀が買い入れた銀行保有株の売却に対しての補完措置のもので実質的な緩和ではないと市場は評価しています。
【来週の予定】
| 2月21日(月) | <国内> 11月コンビニ売上高(16:00)  | 
      
| 12月22日(火) | <国内> 2年国債入札 <海外> 米7-9月期GDP確報値(22:30) 米10月FHFA住宅価格指数(23:00) 米11月中古住宅販売(23日 0:00)  | 
      
| 12月23日(水)祝日 | <国内> 日本市場休場「天皇誕生日」 <海外> 米11月耐久財受注(22:30) 米11月個人所得・消費支出(22:30) 米11月新築住宅販売(24日 0:00) 米12月ミシガン大学消費者信頼感指数【確報値】(24日 0:00)  | 
      
| 12月24日(木) | <海外> 米新規失業保険申請件数(22:30)  | 
      
| 12月25日(金) | <国内> 11月家計調査(8:30) 11月有効求人倍率・失業率(8:30) 11月全国消費者物価【CPI】(8:30) 12月末権利取り最終売買日(年内受渡最終日) <海外> 米国市場休場「Christmas Day」 英国、ユーロ圏、香港市場など休場(Christmas Day)  | 
【CFTC建玉明細 2015/12/15現在】
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   | 
  
   
ロング 
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ショート 
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ネット 
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総取組高 
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CMEドル円 
 | 
  
   
37,301 
 | 
  
   
63,881 
 | 
  
   
-26,580 
 | 
  
   
194,196 
 | 
 
| 
   
NY金 
 | 
  
   
155,934 
 | 
  
   
142,278 
 | 
  
   
13,656 
 | 
  
   
390,944 
 | 
 
| 
   
NY銀 
 | 
  
   
71,479 
 | 
  
   
55,902 
 | 
  
   
15,577 
 | 
  
   
166,864 
 | 
 
| 
   
NY白金 
 | 
  
   
50,832 
 | 
  
   
29,612 
 | 
  
   
21,220 
 | 
  
   
76,027 
 | 
 
| 
   
NYパラジウム 
 | 
  
   
16,716 
 | 
  
   
9,581 
 | 
  
   
7,135 
 | 
  
   
24,428 
 | 
 
| 
   
NY原油 
 | 
  
   
472,228 
 | 
  
   
261,717 
 | 
  
   
210,511 
 | 
  
   
1,678,527 
 | 
 
| 
   
シカゴコーン 
 | 
  
   
327,416 
 | 
  
   
280,369 
 | 
  
   
47,047 
 | 
  
   
1,263,718 
 | 
 
| 
   
シカゴ大豆 
 | 
  
   
128,311 
 | 
  
   
154,498 
 | 
  
   
-26,187 
 | 
  
   
692,992 
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結果的に、FOMC前にドル買い円売りポジションの巻き戻しが出ていた様子が窺えます。声明発表で知ったら終い。市場の期待とは逆に小さくおさまってしまいました。元々、従来のようにポジションが大きく傾いていないため動きは限定的。「金」が雇用統計反発の後の一段下落で買い越しはやや縮小しておりショート枚数は膨らんだまま。「原油」「コーン」は若干買い越し回復。
【ドル円 週足】
日銀の今回の緩和策(?)は市場からは期待外れ。ドルが利上げしたものの対する円がこのような結果だとスムーズなドル高円安にはどうか?ファンドポジションは小さいので巻き戻しのような大きな動きは見られないと考えられますが、日銀の緩和期待がしばらく遠のく可能性もありドル売り円買いの動きが進む可能性もありそうです。まだ緩和状態が続くとはいえ、株価の動きにも黄色信号が出ているのでは・・・?
【NY金 週足】
市場が期待している巻き戻しの動きがまだありません。急反発して転換と思いきやすぐさま反落し、下値確認の動き。ある評論家も『持久戦』と表現していますが、買い方にとっても売り方にとっても積極的に攻めのポジションは増やせずにいるかもしれません。今のような株価、ドルの動きを睨んだ展開が年末まで続いてしまうかもしれません。
【東京金 週足】
円高の可能性も高くなっているように思いますので、円高の動きだけから見れば下向きに・・・となりますが、ドル円だけの動きであれば国内価格は大きなレンジの動きにはなりにくいと考えます。やはりドル建て価格重視で見る必要があり、鍵はやはりNY金の“ショート”です。ただ今回のFOMCでキッカケが掴めておらず年末までじっくり見れるようなスタンスが大事と考えます。
【東京白金 週足】
終値ベースで3300円を切ったのは1日のみ。意外と下値抵抗が強いのは確認できます。3300~3500円のレンジ相場になってきており、この動きが年末まで続くと見ておいたほうが無難かもしれません。買い方が制空権を回復させるきっかけは雇用統計発表時につけた3530円越えになると考えています。
【東京原油 週足】
短期間で大きな下落。底買わずの考えでみないと大怪我します。
【東京とうもろこし 週足】
シカゴではファンド買い越しが回復してきています。先週、南米輸出拡大の見方が広がりましたが今まで織り込まれてきた材料でもありますのでそれほど下値不安は強くないと考えています。国内ファンド機関店は11月限の売玉を1月限に乗り換えてきており来週いっぱいはまだ期先が潰され期先2本の逆ザヤ状態が続くかもしれません。23000~24000円のレンジになっており、買うなら1月限22000円台なら安心か・・・。






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