9月のFOMCを終えいまだTapering(金融緩和の段階的縮小開始)のタイミングでマーケットは右往左往。しかし、これから最もマーケットの関心ごととなるのはアメリカ債務上限問題。
10月から始まる2014年度の暫定予算を9月30日までに成立させなければならない。合意されなければ政府機関の一時閉鎖もあり得る状況に。
また、10月中旬以降には、財政債務が法廷上限に達するため、上限引き上げに合意できなければ債務不履行という事態。
議会では共和党が今後、本格始動となる医療保険改革制度、いわゆるオバマケアー法の予算執行停止などを合意の条件としているが、対する民主党は一切応じないとしている。直近の世論調査では、もし合意に至らなければ過半数が共和党の責任としているそうです。しかし、来年の中間選挙を控えて今後交渉難航が考えられているそうです。
ところで、オバマケアー法とはどんなものなのか?実はアメリカでは日本と異なり、国民が保険に入る義務がないため約5000万人が無保険者となり、医療費を払えないという事態が社会問題となっている。日本では当たり前のことだがアメリカでは違う。国民にとってはものすごく良い制度なのでは??しかし、この法案に反対する共和党。なぜ?答えは、共和党の支持基盤であるティーパーティの存在。彼らの主張は、
大きな政府はいらない。税金取るな。そして使うなと。警察や防衛以外は政府は国民に干渉するな。自由主義的な自己責任の社会の実現。。
保険に加入してなくて、医療費が支払えず野たれ死のうがそれはそれで加入してなかった本人が悪い??ということらしい。
アメリカの保険制度が一体どのような状況なのかをドキュメンタリー映画の神様、マイケル・ムーアの【シッコ】という映画を是非オススメします。利益最大化を追及したアメリカの保険会社の結果、アメリカの保険事情が垣間見えます。
中指と薬指を切断し、手術にかかる費用の都合で中指をあきらめた男性、過去の病気を申告していなかったとの理由で保険がおりなかった女性、「実験的」だと移植手術を保険会社に断られ夫を死に追いやられた妻、医療費無料のカナダへ国境を越え、友人の内縁の妻とウソをついて診療を受ける女性、入院費が払えず病院から追い出され道端に捨てられた老女……、これらはすべて映画に登場する保険加入者の姿だ。
保険会社は国民の命よりも利益を求め、保険費を払わないことに一生懸命。患者の過去の病歴をあら捜ししては申告漏れだ、契約違反だといって支払いを拒む。
そして医療現場をも支配し、医師と手を結んで貧しい患者を見殺しにする。アメリカでいう優れた医師とは保険申請を否認し保険会社を儲けさせる医師なのだと告発している。
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