2010年11月30日火曜日

30日 入電換算

おはようございます。

ポルトガル・スペインのCDSが過去最大となり、欧州
通貨不安が再燃でユーロ安ドル高。

金    +17
銀    +1.1
白金   +14
原油   +730
コーン  -70
大豆   -100
コーヒー +100
粗糖(期近) +300
   (期先) +390
ドル円 84.24
NYダウ 11052.49 -39.51

今朝、話していたのですが
「なんとなく下がってるよな~」
「いや、なんとなく上がってきてないですか」
「いやいや全然動いてないですよ、値洗い変わりなし」
なんとも三者三様、
ポジションによって受け止め方が様々です。

私は現在、白金買い、とうもろこし・大豆買いの
ポジションになっています。

今日もよろしくお願いします。

2010年11月29日月曜日

29日 入電換算

おはようございます。

金    -15
銀    -1.3
白金  +25
原油   +240
コーン  +120
大豆   +40
コーヒー -550
粗糖(期近) +700
   (期先) +490
ドル円  84.12
NYダウ 11092.00 -95.28

アイルランド、ポルトガル、スペインなどの
欧州通貨不安がまた浮上してきておりユーロ安ドル高
となっています。銘柄でまちまちです。

金はしばらく調整待ちをしていくつもりです。
コーンは安いところをコツコツと・・・。

今週もよろしくお願いします。

2010年11月26日金曜日

26日 入電換算

おはようございます。

昨晩は休場で入電はありません。
やや円安になっており、小高いスタートになりそうです。
感謝祭が終わると年末商戦のスタート。
年末の値上がりを期待しています。

28日には米韓合同軍事演習が予定されています。
週末一波乱あるでしょうか?

今日は様子を見ながらですが、とうもろこしの買いを
じっくり仕込んでおきたいと考えています。

今日もよろしくお願いします。

2010年11月25日木曜日

至極ごもっとも

 イギリスで大規模な学生デモが起きているそうです。理由は、学費支援の削減とか。学費アップの学生の中には最大で、3倍になる学生もいるそうです。


学生 「税金は国民の福祉や教育のためにある。戦争や一部のリスクを取って失敗した人を助けるためにあるんじゃない」と。


 こんな状態で、PIIGSを助けることできるのかな?勝手にバブッてすっ飛んだ他国のために、自国民の福祉を削って、自国民の税金を使って助けるって言えるのかな?すでに、オーストリアはギリシャ支援金の12月分の支払いをしたくないと言い始めちゃってるし。

 どーするんだろか?

勘弁して下さい

  オーストリアのプレル財務相は16日、ギリシャの財政再建策が予定通り進んでいないことを理由に、12月に払い込むギリシャへの支援金支払いを一時停止する考えを示した。ロイター通信などによると、同財務相は同日のウィーンでの会合で「現時点では、支援金を承認する理由が見あたらない」と述べた。

 自国のために使う金ならまだしも、勝手にバブッて吹き飛んだ国へ、なぜ自国民のお金を支援金として支払わなければならないの?となるのは当たり前。

 

2010年11月22日月曜日

米地銀破綻が止まらない

米銀の閉鎖が11月19日で149行に達した。すでに2009年の140行を上回っており、毎月10行のペースで破綻している。
比較的小さな銀行、日本でいえば信用金庫や信用組合が多いので、当時は差し押さえの可能性が低いとみられていた中間層や高所得者層、法人向け商業不動産の融資が焦げ付いているということ。

こういった中小の銀行はサブプライムのような低所得者層には貸し出していない。今年に入って住宅バブルの震源地だった、サブプライムローンの延滞率は4年ぶりに低下。

しかし去年からは逆に、中間層「オルトA」の延滞率が加速していて、ついに10%を超えてしまったのだ。「オルトA」とは、サブプライムとプライムの中間的な層のこと。

2007年8月17日に起こったサブプライムショック、そして翌年の9月15日のリーマンショック後、住宅市況は急激に悪化、ローンの延滞率も増加したため、一般の銀行は貸し渋りや貸し剥がしを
行ってきた。

今では住宅ローン全体の96.5%がGSEからの融資となっているという。GSEの2社とは 「フレディマック」 「ファニーメイ」 である。96.5%がこの2社だけからの融資.。金融危機前まではとても考えられなかった事態である。

GSEは米政府の保証が付いているが、今以上のローン破綻が増えてしまうと、それは最終的に米国政府、ひいては国民の税負担となってしまうことは明らか。

しかもファニーメイはすでに11四半期連続の赤字を出している。ファニーメイとフレディマックは、すでに合計5兆ドル以上のローン保証を抱えており、このまま住宅市場が回復せず、2社が破綻を余儀なくされた場合、米国政府が負担しなければならない額は、AIGやリーマンブラザーズ、ベアスターンズ等の破綻より遥かに大きいものとなる。

22日 入電換算

おはようございます。

今週は国内外、休みが入ります。

金    +10
銀    +2.1
白金  +53
原油  +50
コーン  -490
大豆   -890
コーヒー +60
粗糖(期近) -3680
(期先) -2830
ドル円 83.45
NYダウ 11203.55 +22.32

中国の預金準備率引き上げで週末材料は織り込み、
今日は中国市場反発するかもしれないと見ます。
寄り付きコーンの買いがいいと考えています。

今週もよろしくお願いします。

2010年11月19日金曜日

19日 入電換算

おはようございます。

アイルランド債務問題がユーロ圏内で一段落。
ユーロ高ドル安商品高プラス円安です。
買い方に都合のいい構図になっています。

金    +23
銀    +2.5
白金   +47
原油   +450
コーン  +270
大豆   +900
コーヒー +1430
粗糖(期近) +3200
(期先) +3040
ドル円  83.45
NYダウ 11181.23 +173.35

昨日は日経平均も10000円を回復し市況ムード全体が
良くなりました。一昨日、昨日と買いにいった方々には
朝、追随買いにいっていただきたいと考えています。
とうもろこし、金 買いで・・・

今日もよろしくお願いします。

2010年11月18日木曜日

18日 入電換算

おはようございます。

金    -14
銀    +0.4
白金   -13
原油   -800
コーン  +260
大豆   +540
コーヒー -10
粗糖(期近) +120
(期先) +750
ドル円  83.15
NYダウ 11007.88 -15.62

ドル高ユーロ安が一服。
米追加金融緩和、新興国の金融引き締めで新興国から
資金が流出というのがドル高の要因。
中国が金準備を拡大するという報道がありましたが、
あまり材料視されてないようです。
昨日は金を買いました。今日の反発はまだないようです。
非当業者委託玉は買い越し増加しています。

今日もよろしくお願いします。

2010年11月17日水曜日

17日 入電換算

おはようございます。

金    -40
銀    -0.5
白金   -51
原油   -650
コーン  -730
大豆   -1400
コーヒー -780
粗糖(期近) -1060
(期先) -1280
ドル円 83.31
NYダウ 11023.50 -178.47

昨日、上海総合指数が引けにかけて大きく下げ約-4%。
アジア発の株安がそのまま欧米の流れとなった模様。
今日も中国を見ながらの流れになりそうです。
今週は下げの流れとなっていますが、昨晩のNYでは
出来高も多く投げれば終いに・・・。

朝はなにもせず、終日の中国の動きを見て判断。

今日もよろしくお願いします。

2010年11月16日火曜日

16日 入電換算

おはようございます。

金    -4
銀    -0.9
白金   +8
原油   -100
コーン  +570
大豆   +1130
コーヒー +450
粗糖(期近) +1500
   (期先) +1050
ドル円  83.11
NYダウ 11201.97 +9.39

穀物高、追随買いいくか検討

今日もよろしくお願いします。

2010年11月15日月曜日

15日 入電換算

おはようございます。

金    -41
銀    -2.2
白金   -92
原油   -530
コーン  -410
大豆   -690
コーヒー -380
粗糖(期近) -6190
   (期先) -5090
ドル円 82.45
NYダウ -90.52

G20は具体策なし。特に材料視されなかったようですが
週末の中国利上げ観測が商品安を誘発しています。
穀物はS安しているため、換算よりも売られてしまう
可能性があります。
週末のナンピンは失敗してしまいました。
今日で投げ、新規売りが一巡すると考えていますが、
終日の動きをみてポジションを縮小するかどうか考えて
いくつもりです。
大局は変わらずだと思います。耐えれるかどうか・・・

今日もよろしくお願いします。

2010年11月12日金曜日

中国 午前の動き

上海総合指数 3076.28 -71.47 (-2.27%)
上海ゴム  ⑤35790 -1885 (約-5%)

午前中、前日比プラスになりかけたところから急落。
後場はどうなるでしょうか?

朝売った東京ゴムは日計りで手仕舞いしました。
コーンは後場1節ストップ安を買いにいきました。
金も少量ナンピンしてます。
金、とうもろこし共に今日は積極的に買いにいきましたが
果たして・・・?

G20 前のドル安調整でドル高商品安。ここ数ヶ月大きな
国際会議の前はドルが買い戻されています。
金は押し目と見ています。
とうもろこしは換算値と比べて期先は若干割安なところ
まで売られてきたのが買いをいれた根拠になります。

12日 入電換算

おはようございます。

金    +13
銀    +0.6
白金   +3
原油   -160
コーン  -240
大豆   +340
コーヒー -700
粗糖(期近) -5400
   (期先) -4700
ドル円  82.40
NYダウ 11283.10 -73.94

本日夕方にユーロGDP速報値の発表。

とうもろこし、金の残している少量の買い玉はそのまま。
本日は寄り付きに東京ゴムを売りに行きます。
日計り狙いのつもりです。
粗糖、コーヒーをはじめ、ここ最近値動きが荒くなって
きました。
これぞ商品相場という感じになってきましたね。
年末まで一波乱二波乱ありそうです。

よろしくお願いします。

2010年11月11日木曜日

中国格付け引き上げ

中国経済指標 ( )は予想値

消費者物価指数-10月(前年比):4.4% (4.0%)
生産者物価指数-10月(前年比):5.0% (4.5%)
小売売上高-10月(前年比):18.6% (18.8%)
鉱工業生産-10月(前年比):13.1% (13.4%)

消費者物価指数の予想以上の上昇により、中国での
金融引き締め観測がでるところですが。同時に
格付け機関のムーディーズが中国の格付けを
引き上げたことでリスク選好が再び高まりました。
上海総合指数 3147.74 +1.04%
しかし上海ゴムは最後失速しています。
セツルメント換算は-0.12%ですが終値換算は-2.7%に
なりますので、夜間では安くなるかもしれません。

今朝買ったゴムは日計りで手仕舞いしています。
金は少枚数買い、とうもろこし買いはシカゴ大豆の証拠金
引き上げの話がありましたので一部残し、手仕舞い。

ここ数ヶ月は大きな国際会議の前はドルは買い戻されて
いますので今週も同じように買い戻されていると
考えています。
大局はドル安商品高は変わっていないと見てます。
ブレが大きくなってきているので大きなポジションの
持ち越しは避け当面は細かく売買をしていく考えです。

11日 入電換算

おはようございます。

米新規失業保険申請件数は予想以上に改善。ドルの
巻き返しによるドル高になっています。
株は小動き。

金    +31
銀    -0.7
白金   -39
原油   +740
コーン  -60
大豆   +70
コーヒー -520
粗糖(期近)-340
   (期先)+600
ドル円 82.21
NYダウ 11357.04 +10.29

本日は中国経済指標の発表が予定されていますので
昼の中国市場の動きに注意。
東京ゴムが新値更新。少し買ってみたいと思います。
貴金属は買いを利食いイーブン。
とうもろこしは買い維持。増しはまだ。

今日もよろしくお願いします。

2010年11月10日水曜日

10日 入電換算

おはようございます。

金    -13
銀    -2.1
白金   +34
原油   +160
コーン  -380
大豆   +1700
コーヒー +1450
粗糖(期近) +2630
   (期先) +1410
ドル円 81.66
NYダウ 11346.75 -60.09

米USDAは大豆がサプライズ。
期末在庫が2億busを下回り在庫率5.5%に低下。
とうもろこしも単収が154.3に下方修正。
期末在庫は9億busを下回り在庫率6.2%に低下。
大豆はサプライズで上昇、とうもろこしは織り込み済みで
値下がりしています。
内容はともに下方修正です。
みなさん、どっち買いますか?
私は変わらずとうもろこし買いをお薦めします。
この在庫率は来春まで相場を引っ張ってくれると考えて
います。
貴金属もいい押し目。シルバーの投機的な動きを
抑えようと証拠金引き上げがされたようですが、今日の
下げは買いのふるい落とし。
今日も買いにいきたいと考えています。

よろしくお願いします。

2010年11月9日火曜日

9日 入電換算

おはようございます。

アイルランドのソブリンリスクが再燃し、ユーロ安ドル高。
石油、穀物が小安いなか貴金属が上昇。金が最高値、
1400ドルにのせ、銀が30年ぶりの高値となりました。

金    +41
銀    +2.1
白金   +23
原油   -210
コーン  -90
大豆   -430
コーヒー +300
粗糖(期近) +400
   (期先) -370
ドル円 81.11
NYダウ 11406.84 -37.24

朝一、金は買いのせ。
今日もよろしくお願いします。

2010年11月8日月曜日

今週はUSDA

おつかれさまです。

週末のCFTC大口投機玉のポジションは大きな変化は
みられず、穀物の買いポジションは高水準。
9日(火)の晩にUSDA需給報告がありますが、ここで
イールド(単収)が低下するかどうかが焦点。
下方修正となればいよいよ6ドル乗せの土台となると
考えています。強気方針ですが、国内はここのところ
24000に乗って足踏み。売りは狙いませんが、押し目は
待ってもいいところだと見ています。
またもうひとつの買い銘柄「東京金」ですが
週末利食いをかけて再び上昇してしまいました。
本日また買いにいっていただいています。
海外では新値をとり、国内では非当業者委託玉の
買い越しが週末極端に減っています。買い方は大半、
売ったと考えられますが、値洗い勘定ではまだまだ買い方
有利の状態では・・・。
昨年11月売って担がれた記憶があるため、売りで入る
考えは今のところございません。

明日もよろしくお願いします。

米国雇用統計とは

【失業率とは】⇒労働力人口のうち失業者の占める割合


 失業者÷労働力人口×100で定義されています。

 なお、失業者数は16歳以上の男女が調査対象となるが、軍隊従事者や刑務所の服役者、労働意志のない者(4週間以内に求職活動をしていない人)は含まれません。

 ということは、過去4週間以内に求職活動を行ったものは失業者に含まれるが、長期化する失業状態が続くなか、諦めてパートやアルバイトで食いつないでいる人がたくさんいる。

 また、米国では貧しい移民の中には、15歳からすでに労働者になろうとする者(ヒスパニック系など)もたくさんいる。その者たちは失業者としてカウントされていない。

 米国雇用統計での数字は、メディア発表は四捨五入されて発表される。

・ 9月失業率⇒9.58%

・10月失業率⇒9.64%

 これでも、発表時には同じ9.6%

 また、長期失業者(27週以上の完全失業状態)が完全失業状態の4割を占めるとか。就職を諦め、生きていくためにパートやアルバイト急増。企業側も人件費削減で助かる。

 NYダウの史上最高値が14000ドル。リーマンショックで6500ドル。現在11400ドル。史上最高値からリーマンショック安値の中間値(10250ドル)以上にあるのにも関わらず、なぜ更なる金融緩和?ダウの数字だけ見れば、バーナンキ大成功となるはず。

 それでも、追加せざるを得ない理由があるからぶち込むのである。その理由とは・・・。

2010年11月5日金曜日

5日 入電換算

おはようございます。

本日は寄り付きから貴金属を利食いして
とうもろこしを買い増ししています。
米金融緩和、ユーロ圏政策金利据え置きで金利差で
ますますドル安に。
いよいよ株も上昇をはじめ、今後インデックスファンドの
騰勢が続いてくると考えられます。
基本、とうもろこしと金の買い方針。

米の金融緩和で金余り・・・
年末にかけて商品相場は面白くなりそうですね!

本日もよろしくお願いします。

4日 入電換算

おはようございます。

FOMCでは来年6月まで6000億ドル国債追加購入の
追加金融緩和が決定し、ドル安進行でユーロドル1.41台。
しかし、対円ではドル高円安。クロス円は円安です。

金    -4
銀    +0.4
白金   0
原油   +860
コーン  +150
大豆   +320
コーヒー -90
粗糖(期近) +1620
   (期先) +1000
ドル円 81.11
NYダウ 11215.13 +90.51(2日分)

これで大きなイベントをひとつ消化しました。
とうもろこしを寄り付き買いにいこうと考えています。

本日もよろしくお願いします。

2010年11月2日火曜日

ドルインデックス指数

 9月の中旬から顧客の方々にはお伝えした通り、ドルインデックス指数は76ポイントでやはり止まりました。

不景気なアメリカ。更に金融緩和をし、ドルがジャブジャブになるのに、今後ドル高に?信じがたい現実。

そんな説明のつかない流れがくる根拠とは?



1989年の納会に史上最高値の39000円をつけた日経平均。約5年後の1995年には、14000円台とほぼ三分の一株価に。であれば、こんな国の通貨は信じられないと、円売り浴びせ攻撃となるはず。では、円はどうなったのか?



あれ?160円台から最近噂の79.75円と逆に円高?理屈ではない動き。もちろん、いくらでも理屈はつけられる。

更なる、ドル売りのはずがドル買いに。100年に一度の歴史的な恐慌。であれば、理屈ではなく歴史に学ぶべきでは。歴史的な瞬間に生きている我々。なのに、歴史的瞬間に生きているとは感じることのできない我々。それは、歴史とは後の10年後20年後の人々が「あの時は歴史的な恐慌だった」と評価するものだからである。

1995年当時、1ドル=60円だ50円までだと騒いだ。しかしそこまでいかずとも、79.75円が歴史的な高値だったと数年後に語られる。

この歴史的なタイミングを歴史的な瞬間だと自覚し、歴史に学び歴史に生きる。


NYダウは一時的な反騰局面。

同じようなことは日経平均にも。

期間や戻りの幅が違うと思うかもしれないが、ご記憶の通り日本の対応は遅かった。アメリカの場合、当初右往左往したが日本よりも早く、しかも大規模な対応をした。であるため、ダウは反騰期間と反騰幅がある。しかし、結果は同じ。傷口を更に広げないようにはできたが、直すことはできていない。リスクが民⇒官へ移動しただけのこと。当時の日本とやってることは、規模や対応の程度の差はあれど、行き着くGOOLは同じ。

日本では土地神話ならぬ不動産バブル。アメリカでは、住宅バブル。酒池肉林を尽くせば、必ず体にガタがくる。不摂生をしただけの付けが。災厄、死が待っている。そうならないための、金融緩和。しかし、これは一時しのぎのカンフル剤。がん細胞は残ったまま。

リーマンショック前日のNYダウの株価は、11400ドル。これ以上は上がれない。リーマン以前には戻れないのである。



明らかに、無理でしょ。








皮肉な現実

 中国の学生たちによる尖閣諸島を巡る反日デモが各地で起きている。

 学生たちが声高にシュプレヒコールを上げていたのが【抵制日貨】⇒日本製品ボイコットだった。

 しかし、そのデモに参加している学生の多くが、日本製の携帯・デジカメ・ビデオカメラを持ち、その動画を家に帰り日本製のパソコンでインターネット上にアップしているという現実。

 デモに参加した学生に聞いてみても、「日本は嫌いだけど日本製品も日本のアニメも大好き」と答える始末。北京・上海・広東省広州の都市部に住んでいる20代~40代の世代を対象に行った調査では、「日本製の機器・家電を購入したいか?」という質問に対して、62%がYESと。

 しかし、円高や中国の保護主義による高い関税と元安維持によりとても高価な代物に。なので、日本に旅行に行く人に頼んで家電製品を買っている。1人の人が3個~5個のデジカメなどを買っていくのはざらである。秋葉原・銀座に行くと分かるが、そこら中で中国語が飛び交っている。中国都市部での大卒平均月収6万前後では手が出ない。しかも、大卒でも就職できない若者がとても増えている。だから、コピー天国で安いパソコンが氾濫している。そこで最近台頭してきているのが韓国のサムスンやLG。低価格化で中国のシェアを伸ばしている。本当に怖いのは、反日でもより、低価格化によりシェアを伸ばしてきている韓国勢である。今の中国は、付加価値よりも便利さ。ライフスタイルになかったものが手に入る喜びの時代。日本の三種の仁義(カー・クーラー・テレビ)の時代。その後にくる付加価値(デザイン・ライフスタイルにあった機能)。

 日本はアメリカに原爆まで落とされたにもかかわらず、その後アメリカに憧れた。中国は日本に一時、侵略されたにもかかわらず、日本のモノに憧れている。皮肉な現実。

 歴史が繰り返すと考えれば、今後中国では日本であったような大規模な学生運動が起こるのでは。今は反日と政府の言ってられるが、これが政府への不満となり各地で大規模な混乱が生じると思う。

2日 入電換算

おはようございます。

金    -21
銀    -0.6
白金   0
原油   +730
コーン  -270
大豆   -60
コーヒー -510
粗糖(期近) +660
   (期先) +530
ドル円 80.55
NYダウ 11124.62 +6.13

米中間選挙、FOMC前で方向感なし。
穀物の買い場を探します。

2010年11月1日月曜日

農林水産省VS経済産業省

 このタイトルを見て、我々商品市場の問題と思うかもしれませんが、そうではなく農業政策に関しての話題です。

 TTP(環太平洋戦略的経済連携協定)とは、2006年5月にシンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4カ国加盟で発効した経済連携協定。加盟国間の経済制度、即ち、サービス、人の移動、基準認証などに於ける整合性を図り、高い水準の関税撤廃をめざしている。環太平洋経済協定とも呼ばれる。2015年までに協定国間の貿易において、工業品、農業品にかかわらず、例外品目の極めて少ない関税撤廃と貿易自由化の実現をめざしたFTA(自由貿易協定)を包括するEPA(経済連携協定)である。

  前原誠司外相は26日午前の記者会見で、11月上旬に横浜市で行われるTPPへの参加を検討している国を対象に行われる会合に、外務省の担当者が出席することを明らかにした。

 この問題について、政府内でもまとまっていないのが現状。なぜなら、農産物の関税を原則撤廃となれば、国内の農業が壊滅してしまうという立場を農水省は主張。

 反対に経産省では、TTPに参加しないと日本だけ経済圏の中でのけ者にされてしまい、貿易量の減少につながり、結果的に損をこうむると主張。

・農水省⇒TTPに参加した場合の損失⇒4兆円

・経産省⇒TTPに参加しない場合の損失⇒10兆円

 当方では、TTPへの参加はすべきだと考えています。アメリカやヨーロッパでは、保護主義的ではあるが、所得を補助金でサポートしてあげて農産物の価格を安くし、国内外で市場における競争力を保つというやり方である。

・フランス⇒現金収入の8割が補助金

・イギリス⇒現金収入の7割が補助金

・アメリカ⇒現金収入の6割が補助金

 日本のように、海外からの農産物に対して高い関税をかけ、国内の農産物と変わらない価格にする価格維持での国内農業をサポートしてあげるのではなく、所得でのサポートにより農作物の価格を下げ国際競争力をつけさせるやり方が国際基準。どっちが良い悪いではなく、国際的な流れがそうである以上、日本だけが今の政策を維持させ続ければ、経産省の言うとおりのけ者にされ参加しないでこうむる農業生産額の損失より、参加しないでこうむる農業生産額の方が甚大であると思う。

 現農林水産省大臣の鹿野道彦氏(元自民党。現民主党。平成元年、第1次海部内閣で農林水産大臣に就任)は、山形出身で農業のプロ中のプロ。その山形では、庄内平野という大穀倉地帯があるが、優秀な農家がたくさんあり品質の高い米が多く存在する。彼らは、その米を独自のルートを開拓して世界に輸出している。それがとても効果を上げていて、ヨーロッパなどでは高い評価を上げている。

 中国でも最近では、米価が上がってきてをり、日本との価格差では1.5倍前後になってきているとのことで、品質の良い日本産の米が一昔ではお金持ちだけが買っていたが、一般消費者にも手が届くようになってきている。

 これらを踏まえ、自民党時代の票田となっていた田舎の農家のためだけの政策ではなく、国際的な流れにのった形での政策をしていかなければ、グローバル化の流れに取り残されてしまう。

 真面目に専業農家をやっている農家が馬鹿を見て、ろくに農業をしてない兼業農家が定職を持ち安定的な収入を得ながら、今までの農業政策により農地などの優遇政策にあずかり続けるような政策を続けるようであればお先真っ暗である。

 ちなみに、このことは小沢一郎が20年前から言い続けていることである。