昨晩、米FRBは75bpの政策金利引き上げを決定しました。声明発表後の記者会見でパウエル議長は「インフレを低下させることが不可欠」として予想通りこれまでの利上げ姿勢を示しました。ただ声明発表後、パウエル議長が「将来のある時点で利上げ速度を緩めることが適切であるだろう」とややハト派ともとれる発言に市場も反応してドルが右往左往する場面もありました。結果として6月会合のように明確なフォワードガイダンスは示されず今後9月以降の利上げ幅については会合毎に経済データを鑑みながら判断すると慎重な姿勢が示されたことでここ数か月の強い金融引き締め観測は後退して米長期金利は伸び悩み、ドルは対主要通貨で売りが先行する展開となっています。ドル円も今朝からは一時135.08円まで円高ドル安が進んでいます。また会見の中で「緩みを作るために経済成長の減速が必要」と述べており市場は景気減速懸念が強まるなかで、将来の利上げペース鈍化に期待が高まり株式市場は大きく反発しています。米株式市場ではNYダウが前日比436.05ドル高の32197.59ドル、ナスダックは前日比469.848ポイント高の12032.423で大きく反発、S&P500も前日比102.56ポイント高の4023.61と主要3指数ともに買い優勢の展開となりました。今晩は米4-6月期GDP速報値や米4-6月期個人消費、コアPCEが発表されます。2期連続のマイナス成長やインフレ鈍化が示されると、一段と金融引き締め観測が後退する可能性もありそうです。
【金標準先物 日足】
出来高の中心となったNY金12月限は終値では前日1.8ドル高の1737.5ドルで取引を終了。しかしFOMC声明後のパウエル議長の記者会見中の発言を受けて時間外では1758.2ドルまで大きく上昇。さらにアジア時間を終えた夕方には1765.0ドルまで上昇しています。ただドルは弱くドル円では135円台に今朝のアジア時間帯で1円以上の円高ドル安の動きで、国内円建て価格はNY金上昇を相殺されるかたちとなっています。今晩の米GDP速報値も注目度が高く、金融引き締め観測がさらに後退するかどうかが注目されます。円建ては7600~7500円のレンジから抜け出せず…。【白金標準先物 日足】
国内円建て白金標準先物6月限は本日日中取引を3807円で取引を終え、日足チャートでは新値足が陽転しました。米株式が金融引き締め観測の後退により反発。リスクオンの動きから白金は円高の動きにもかかわらず前日からプラス圏を維持しました。米市場の貴金属市場では投機筋の売り込み型となっている取組内容が確認されてきましたが、投機筋が売り越しとなっていたNY白金市場では他貴金属に比べ買戻しの動きが先行していたように思われます。NY白金では7/14に底入れとなり反転の流れが続いてきており、国内でも買戻しの勢いが強まってきそうな流れか?
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