2020年7月15日水曜日

金 ドル安を背景に堅調

おはようございます。

米株式は大幅続伸。NYダウは前日比556.79ドル高の26642.59ドル。ナスダックは97.74ポイント高の10488.58。欧州時間からユーロ高ドル安の動きとなり市場全体がリスクオンムード。前日米カリフォルニア州では屋内施設の経済活動を停止、またフロリダ州でも一日のコロナ感染による死者が最多となったことはマイナス要因でしたが、金融大手JPモルガンチェースの決算発表が予想を上回ったことや米モデルナ社開発のワクチンの最終段階の治験が今月末に開始されるといった報道が相場の押し上げ要因となっています。
また、今朝方に米トランプ大統領は中国の香港国家安全維持法を巡る中国制裁法案に署名。「香港はこれから中国本土と同様に扱う」としていますが、すでに署名は織り込み済みか、市場の反応薄。

【NY金 日足】
前日とほぼ変わらずの足踏み。中心限月8月限セツルメントは前日比0.70ドル安の1813.40ドル。昨日日本時間19時台には時間外取引で1800ドル以下を試し1791.10ドル(19:18)の安値をつけましたがNY本セッション開始時間には1800ドルを回復しており引けまでに1815ドルの高値をつけています。総取組高は7/13時点で571,683枚と増加傾向は衰えておらず1800ドルでも買い意欲は続いているようです。コロナ感染拡大や米中対立懸念などが買い材料とされてはいますが、リスクオンにより対主要通貨でドルが売られていることが背景にあるのが堅調な要因。

【東京金 日足】

夜間立ち合いではドル建てが1800ドル以下を試す場面で6200円以下に沈み6191円(19:20)の安値をつけ、その後再び反発。6235円のほぼ高値引けで夜間立ち合いが終了し、東京8:45日中立ち合い開始は6237円で堅調にスタートしています。チャート上一目均衡表転換線の6187円で下値が維持されています。当面株価の上下によるリスクオン・オフに左右される展開が予想されます。特に明日には日中に中国経済指標、晩には米小売売上高の発表が控えます。株式市場が再び上抜けそうな気配になっておりリスクオンに傾き、ドル安・円安を背景とした上昇になりやすいのでは?上抜ければ6400~6350円を目標と考えます。



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