昨日日中にOPECの最大産油国サウジアラビアとOPEC非加盟国の最大産油国ロシアが25日の総会を前に、6月末で期限を迎える協調減産を2018年3月まで9ヶ月延長することで合意された報道が出ました。これにより原油価格は反発。米株式もエネルギー株などに好感の動きが出て反発。NYダウは前日比85.33ドル高の20981.94ドル。世界規模で広がっている話題のサイバー攻撃についても対策強化されるとの見方が強まりハイテク株中心のナスダック総合指数は最高値を更新。ドル円は円売りドル買いが優勢で113円台後半。ただドルインデックスは下落しておりユーロなど対外通貨に対しては総体的にドル安の動き。米長期金利は小幅上昇。米10年国債利回りは2.35%。
【NY金 日足】
SPDR金ETF残高は連休明けから横ばい続きで5/15時点も851.89トン。ユーロ高ドル安でドル建て価格は堅調な動き。1,250ドルを目指している流れと見ていますが問題はそこから先。
CMEで発表されているFEDウォッチ。6月の米FOMCでの政策金利予想です。3月に追加利上げされて現在は0.75~1.00%の政策金利になっています。つまり現在の予想としては現行変わらず(0.75~1.00%)の予想確率が26.2%、追加利上げ(1.00~1.25%)の予想確率が73.8%となっています。先週には80を超えていたので今週は追加利上げ観測が一歩後退しているということです。
今後6月FOMCまでの間に利上げ観測後退が続けば上昇基調が続きますが、それはいつまで・・・?今週の週間レポートにも述べていますがそこの見極めが重要ポイントになりそうです。予想レンジは1,250~1,225ドル変わらず。
【東京金 日足】
ユーロ高によりユーロ円もユーロ高円安。ユーロドルはユーロ高ドル安になっており、(ドル下落=NY金上昇)+ドル高円安=東京金上昇という構図。一般投資家はまた徐々に逆張り売上がりの動きになりつつあるようですが、ペース的にはしつこい上昇になりそうです。ただ問題は時間足の窓を埋めた4500円から上の抵抗がどの程度か・・・。予想レンジは4,510~4,460円。
【東京白金 日足】
チャートはV字回復。基準線や中心線を上回り上値探り。テクニカルでは上値は限定的となってしまいますが、昨日お伝えしたファンド筋のショートカバーの動きがどこまで続くかだと考えます。NYではドル安ランド高もあり上昇気配。予想レンジは3,460~3,390円。
【東京ドバイ原油 日足】
ショートカバーが出るキッカケがあれば・・・というタイミングで昨日サウジとロシアの減産延長の合意の報道が出ました。NY、東京ともに上値余地ありとみています。予想レンジは37,500~35,800円。
【東京ゴム 日足】
昨日発表された中国経済統計では固定資産投資や個人消費が減速。特に直接ゴムに関係する自動車タイヤについては小型車減税が2017年で減税率が縮小することから2016年末に駆け込み需要が出て2017年年明けからはその反動から消費が伸び悩んでいます。目先上昇は非鉄相場などの連れ高感がありますが、中長期で続くとは考えられません。
【東京とうもろこし 日足】
今週のクロッププログレスで作付け進捗が急回復。14日現在の作付け進捗率は前週比+24ポイントの71%(前年同期73%過去5年平均70%)で平年並みのペースを回復してきました。発芽率は前週比+16ポイントの31%(前年同期41%過去5年平均36%)で発芽はやや遅れ気味。
シカゴは三角持ち合い、国内は調整安か・・・。
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