2010年7月29日木曜日

アメリカ減税打ち切り

ブッシュ前大統領が2001年と2003年におこなった大減税。2010年までの期限付きであるため、来年から実質大増税となりそうである。
             現行      2011年
      
所得税    (最高)35%  (最高)39.6%

キャピタルゲイン税 15%       20%

配当税         15%                 20%

遺産税         0%                45%

 オバマ大統領は、高所得者(全体の5%)に対する増税を公約としている。景気へのマイナス効果と5%の富裕層を敵に回しても、今年の中間選挙があろうともこれを延長することはないでしょう。延長すれば公約違反になってしまう。

 また来年には、アメリカの財政赤字が戦後初めて連邦政府債務が、GDPの100%超えとなるのでお金が必要。現に去年、アメリカの国税局 (IRS; Internal Revenue Service )は、スイス銀行に対して税金を逃れた不正なお金から税金を取るために、アメリカ人口座の情報開示を求め、スイス銀行と争った後、一部だけ情報を入手して、名乗り出れば罪には問わないというやり方であぶり出し税金と追徴課税をGETした。ナチがユダヤ人を追い詰めていく過程で、同じようにスイス銀行(裕福なユダヤ人のお金を略奪しようと画策)に詰め寄ったが、守秘義務を堅持した(ゆえにスイスの銀行には世界中からいけないお金がプライベートバンクとして集まる)あのスイス銀行をもねじ伏せたあたりが、相当お金に困っているアメリカが伺える。

 所得税・キャピタルゲイン税・配当税・遺産税共に、お金持ちからお金を搾取する税金。お金持ちも消費をおさえ、一般市民も所得が増えず(その前に職にも就けない人が多い)、消費できない。リーマンショック前日の株価が11000ドル。目先、金融危機がなくなった今、そこまでは株価は戻った。しかし、それ以上戻れるはずもなく。すでに各企業は、努力により人を切りコスト削減効果は、今発表している4月~6月期の決算で限界。

 消費ない・職ない・実質大増税。いやはや

ジェイク・バーンスタイン

 国際的に有名なトレーダー、作家、研究家。トレードや先物取引に関して約30もの書籍や研究を発表している。前職は心理カウンセラーということだそうです。彼はセミナーで

Q「仕事を変えて何か変わったことはありますか?」という質問に

A「前職でも現在の仕事でも、クレイジーピープル(Crazy People)を相手にしていると」答えているとか

 彼の主張は、確かにその時代その時代に素晴らしいトレード手法が幅を効かせる時期がある。しかし、時が経つと徐々に廃れていく。だが、どんなに情報が氾濫するようになっても、マーケットに参加する人間の心理には変化がないと。参加者の心理が生み出すいびつなバイアスを利用して利益を得ようとするトレード手法がいつまでも有効性を失わないと。これが真に優れた手法だと。

 経済のミクロ・マクロを知ったりファンダメンタルズを知ることは当然。しかし、最も大切なのは、己自身。なぜ、以前トレードで失敗したのか、そこにヒントがあるのでは?人のせいにせず、売り・買いの判断までの過程に着目し考える。新たなトレードは反省の後に。

29日 入電換算

おはようございます。

金    -9
銀    -0.7
白金   -27
原油   -470
コーン  +350
大豆   +230
コーヒー +280
粗糖   +940
ドル円 87.49
NYダウ 10497.88 -39.81

《 東京金 》
総取組高 109918(-333) 出来高 39119
非当業者委託玉はやや買い越し増加していました。
先週末発表のCFTC大口投機玉ポジションは
178307枚の買い越し。6月高値付近244725枚の
買い越しから約30%減少しています。
年末高値から2月の下げの際も262331枚の買い越し
から181519枚の買い越しまで約30%の減少でした。
今週の下げで週末に発表されるCFTCでは買い越しが
かなり減少していると思われますが、今週に入ってから
アジア時間帯では現物需要の引き合いが強いようです。
買い手はアジア圏、売り手は欧米ヘッジファンド。
先週までのリスク回避の円高は一時収まっていますが、
相場環境によってはまたリスク回避の動きが強まる場面も
あると思います。その際リスク回避の対象は円と同時に
「金」も対象になってくるのではないでしょうか。
これまでの経験則からよほどのことがないかぎり、
投機玉ポジションはこれ以上大きくは減らないと考えます。

《 東京とうもろこし 》
きてくれました、小麦が。
しばらくは小麦頼み・・・
バルチック9営業日連続高。
買い方針変わりません。

今日もよろしくお願いします。