フランス革命の起こった1789年は異常気象だった。 この年が特別だったわけでなく、16世紀半ばから19世紀半ばにかけて、日本ではほぼ江戸時代全般にあたる、北半球は小氷河期と呼ばれる寒い時代だった。 原因は、偏西風帯の拡大や北極の氷山が拡大していたなど様々なことがあった。 当然農作物にも影響を与え、日本では米が、フランスでは小麦とぶどうが不作となり、人々は飢える結果となった。
そんな気候の中、1783年6月25日、浅間山が大噴火を起こし、黒煙とともに火山灰が噴出し、7月の噴火では溶岩流により、麓の鎌原村を襲い約2千人が亡くなったという。10月末頃まで噴火は続き、東北地方を中心に餓死者約100万人を出す天明の大飢饉を起こした。時の権力者田沼意次も失脚させている。
ところが、噴火したのは浅間山だけではなかった。同年にアイスランドのラキ山も翌年の2月頃まで続く大噴火を起こした。 両山の爆発で発生した大量の火山灰やガスは太陽の光を遮り、さらなる寒冷化を引き起こし、世界的不作をもたらしたといわれている。
今回のアイスランドのエイヤフィヤトラヨークトル火山も、噴火による噴煙が日照不足をもたらし不作という流れになるのか?
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