2010年3月31日水曜日

バルチック海運指数と原油の関係

2010年3月29日現在のバルチック海運指数 3021ポイント


 バルチック海運指数(Baltic Dry Index)、通称BDIは、ロンドンのバルチック海運取引所が発表する外航不定期船の運賃指数。バルチック海運取引所は海運会社やブローカーなどから鉄鉱石・石炭・穀物といった乾貨物(ドライカーゴ)を運搬する外航不定期船の運賃を聞き取り、結果を取りまとめて同指数を算出、発表する。基準となる1985年1月4日を1000として算定している。
毎営業日のロンドン時間13時(日本時間22時、サマータイム期間中は21時)に発表される。

 中国を中心とする新興国での鉄鉱石輸入の増加など、世界的な原料輸送需要の高まりを受けて、バルチック海運指数は2007年に急上昇。初めて1万ポイントを突破した。そこから一旦は急落したが2008年に入って再度上昇し、5月20日には史上最高値となる1万1793ポイントを付けた。しかし、その後は一貫して下落トレンドが続いており、2008年12月5日には663ポイントと、5月の最高値の10分の1以下に暴落してしまった。そこから2009年に入って株価の底打ちからの上昇を受け、世界的な輸出入の増加を受けバルチック海運指数も上昇してきた。戻り高値は11月19日の4661ポイント。そこから下落基調となり、3月29日現在では3021ポイント。


【バルチック海運指数と原油の関係】

 上のチャートを見ると分かるとおり、原油の先行指標としてバルチック海運指数が参考になる。

         天井   底値   戻り高値  

バルチック  5/20   12/5   11/19

原油      7/11    3/12     ?

  もしも今回も同じであれば、バルチックの2ヶ月~3ヶ月後からの原油となるのか? 


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